いつもブログを見てくださってありがとうございます。タロット占い師の清水 裕美子です。
先日、実家の家族(母、弟二人、私の娘)で1泊旅行に行ってきました。
結婚45年、夫婦仲が悪く、両親が雑談をしているところを一回も見たことがありませんでしたが、宿からなんと
母が父に電話しているじゃないですか!!!
仮面夫婦歴45年以上、70代母が起こしてくれた小さな奇跡に、(大げさかもしれませんが)「この家族に生まれてよかった」と思いました。
全然しゃべらない両親
私の実家は、祖父の代から家族で商売をしていて、波はあったと思いますが、正直、金銭的に余裕のある、ごく普通の家だと思います。
(今は、みな高齢なのと、私たちの代で誰も継がなかったので、商売はたたみました。)
ただ1点、変わったことがあります。
私が物心ついたときから、両親が雑談しているところを見たことがありませんでした。
小学生になり、近所の友達の家に行って「今日、ごはん何が食べたい?」「そうだなー、何かお肉食べたいな」みたいなごくフツーの夫婦の会話をしているところを目撃して、心底衝撃を受けました。
私: 「お父さんとお母さんって、家でしゃべるの?」
友人: 「???」
というトンチンカンな質問をして友人は困った顔をしていたのを覚えています。
そして家に帰ってから母に
「あのね!〇〇ちゃん家は、お父さんとお母さんがしゃべるんだよ!」
と興奮気味に話したのを今でも覚えています。
両親が話さないのは当たり前
本当に事務的に必要なこと以外は、話しているのを見たことがないまま、大人になり、私は結婚しました。
健全なパートナーシップ像、夫婦像が全くないまま結婚したため、その後非常に苦労しました。
(詳しくは、プロフィールをご覧ください。)
なにせ私の中で「夫」という存在は、
「男性=夫は、何もしないし、話し合いはできない。頼る相手でもない。
コミュニケーションを取って協力し合う存在ではない。
よって、妻は、仕事・家事・育児すべてを担当する。」
と思っていました。(無意識の中で)
夫婦像がないのは弟も同じ
同じ家庭で育っているので、弟二人も同様に夫婦像がないようでした。
今も実家に住んでいるのは、結婚して夫婦になるというイメージがないことも要因の一つかもしれません。
そんな弟を心配して、母から
「(弟たちが)二人とも家に住んでるけど、『一人暮らし』をしてと言った方がいいかな?なんか、このまま家にいるのは、どうなのかな?と思って。」
と相談がありました。
(その時の様子は、↓こちらの記事)
いくら親子とは言え、弟たちも大人です。母の思うとおりに変わってくれるかは別の問題です。
弟の独立を心配した母に出たのは「父との関係」を大切にすること
そんな母にタロットカードを一枚引いてもらいました。
隣同士に生えている2本の木。運命の相手とは、根っこでつながっています。
芽を出し、木の幹の部分はそれぞれで成長していますが、また枝の部分でうまく重なり合って、何とも言えない美しい色で、コラボしています。
「弟たちが、家を出て一人暮らしするように促すかどうか がテーマではないみたいだよ。お父さんって、お母さんにとって運命の相手だって。
今は、お父さんとどうやったらしっかり向き合えるか。
夫婦としてどういう関係になりたいか そっちを気にしてって出てる。
お父さんとお母さん正反対だけど、なんだかんだ言って、いい組み合わせだってカードは言ってるよ。
分からないけど、お父さんとお母さんの夫婦の形を見せてあげたら、あの二人勝手に出ていきそうな気がする。まあ、これは私の勘だけどね。」
と母に伝えました。
そして宿について、ほっとした瞬間、「母が父に電話する」という奇跡が!
前置きが長くなりましたが、母、娘、私の3人が同じ部屋で、荷物も置いて、お茶を入れながらほっとした時です。
母が「あ、家に電話しなきゃ!」というのです。私は「え?誰に」と内心めちゃくちゃ驚きながらもその様子を見ていました。
母: 「あ、もしもし?私だけど」
父: 「お、おう、(ちょっとソワソワしている様子)」
母: 「ごはんのおかず、どこにあるか分かる?」(超そっけない汗)
父: 「えーっと、テーブ・・・」
母: (かぶせ気味に)「そう、テーブルの上。冷蔵庫にも入っているから、ちゃんと出して食べてよ。それに戸締りもやってよ。〇〇と〇〇と〇〇しっかり・・・」
父: 「分かってるよ」(ガチャ)
母: 「戸締りしてよ。」って切れちゃった汗
会話自体は、非常にしょっぱい感じに終わりました。
うちの家族以外の人が見たら、険悪な雰囲気に感じるかもしれません。
かーちゃん、奇跡を見せてくれてありがとう!
しかし、私は心底嬉しかったのです。
「お母さん!すごい!!!会話はかみ合ってなかったけど、お母さんが一人になったお父さんを心配して、電話をしてくれたこと自体が、超嬉しいよーーー!
良かった。なんだか分からないけど、すごく安心した。」
と母に抱き着いてしまいました。
いくつになってからでも夫婦仲を変える努力はできる
この興奮を抑えきれず笑、この出来事を弟二人にさっそく話しました。ふーんという感じでしたが、もしかしたら、一緒に住んでいる彼らの方が、両親の姿を見て、感じることはもっとあるかもしれません。
そしてこの先、本当に両親が仲良くなるかどうかは、正直私には分かりません。
45年以上の習慣?を変えることは容易ではないですが、母が歩み寄ろうとしているその気持ちは、少なくとも娘の私には届きました。
もしあなたが、結婚45年未満なら、夫婦仲、完全にあきらめるのは、まだ早いですよ!
あなたなら、きっと大丈夫。
・私が父と夫に向き合った話
「友達を自分から誘えない人の心理」
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