ホワイトキャッツタロットを愛用する理由

ホワイトキャッツタロット

ホワイトキャッツタロット占い師&講師

40代夫婦、家族の悩み、今後の人生への不安など、心のモヤモヤを言語化し、無意識の思い込み、あなたの本音、気づきを促します。

元ITエンジニアから→タロット愛が高じて占い師に。占い師仲間とオンラインタロットスクールFSA運営。
「人生のハンドルは自分で」「霊感なくても誰でもタロット読める」がモットー

パートナーシップ、繰り返す問題が得意

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いつもブログを見てくださってありがとうございます。タロット占い師の清水裕美子です。

今日は私が鑑定で使っている「ホワイトキャッツタロット」のご紹介と愛用する理由をお伝えしたいと思います。

このカード、文字通り登場するのが「白い猫」中心のタロットです。

ホワイトキャッツタロットとは?

ホワイトキャッツタロット
制作年:2005年
出版社:Lo Scarabeo(ロスカラベオ社)/イタリア
作者:セヴェリーノ・バラルディ(Severino Baraldi)(公式サイト) 


イラストレーター 1930年生まれ、イタリア北部のセルミデという町(人口約6,000人)出身。子どもの頃から、父の営む理髪店のお客さんにチョークで絵を描いていたそうです。
25歳よりミラノに移り住み、広告代理店に勤務。同時にアートスクールに通いヌードと解剖学の知識と技術を深めました。初期は子供向け百科事典や物語のイラストなどを手掛け、2002年からはLo Scarabeo(ロスカラベオ社)との共同制作で、タロットを7デッキ制作しています。Wikipediaより

作者のバラルディ氏は、若い頃、ヌードと解剖学の知識と技術を深めたとありますが、描かれているネコの表情、動き、筋肉の感じにリアルさがあるのは、そのためだったんですね。

また、結構リアルな描写をされるのですが、全体として柔らかい雰囲気がするのは、子ども向けの本のイラストを担当されていたからなのかなと推測してしまいます。

私がホワイトキャッツタロットを愛用する理由3つ

1.絵のテイストがかわいく、ちょっと童話のような安心感がある

2.鑑定しやすい!タロット初心者に親切な絵柄(ソード3、正義、死神、各エースのカード)

3.正直に言います。女性受けするかなと期待(笑)

絵のテイストがかわいく、ちょっと童話のような安心感がある

「タロット」と言えば、一番人気と言ってもいい、ウェイト版タロット(ライダー版タロット)。

ウェイト版タロット(左から、女帝、悪魔、死神、ソード4)

絵のテイストがあまり好みじゃなかったんですよね。服もへんてこりんだし。

(ただ後に、ウェイト版タロットを学ぶうちに、作画者のパメラ・C・スミス女史の様々なセンスが光った絵であることが判明し、見方が変わりました。服がへんてこりんなのには理由があります。それはまた今度。)

ウェイト版タロットで学ぶモチベーションが上がらず、でも「初心者は、ウェイト版タロットから始めろって言われてるしなぁ。」と迷いながら、ネット検索していて見つけたのが、「ホワイトキャッツタロット」(”Tarot of the White Cats”)でした。

ホワイトキャッツタロットタロット(左から、女帝、悪魔、死神、ソード4)

少しほわっとした柔らか味のある絵、へんてこりんなデザインの服ではないし、童話の絵本を見ているかのようなホッとする感じで、これだー!と思いました。

人間でなく、白猫で描かれているところが、ヘンにリアル感がなくて気に入りました。

しかし、「ウェイト版タロットの講座はたくさんありそうだけど、ホワイトキャッツタロットの講座ってあるのかな」と急に心配に。

で、またGoogle先生で調べたところ、ユーザーが多いタロットだと分かったので、これで行こうと決めました。

鑑定しやすい!タロット初心者に親切な絵柄

「ホワイトキャッツタロット」知れば知るほど、タロットを知らない方・初心者にも親切な描き方をしているなと思います。

例えば、「ソードの3」のカード

このカードは見た通り、自分のハートに剣が3本も刺さっていて、現在進行形でとても悲しんでいるという意味です。

左のホワイトキャッツタロットは、よく見るとハートの上部の傷から血が流れており、そしてハートの下では、白猫が崩れ落ちて嘆き悲しんでいる姿が描かれています。



次に「正義」のカード

どちらも手に持っている天秤に自分の置かれた状況、やってきたことを乗せ、もう片方に何かを乗せたときに、それが釣り合っているかどうかを量っている姿が描かれています。

釣り合っていなければ、右手に持つ剣で切り捨てようとしています。

(例えば「この仕事、受けるか受けないか迷っている」なんて場合に、自分の働きと報酬が釣り合っていれば受けるし、そうでなければ受けない という視点でリーディングします。)

左側のホワイトキャッツタロットは、可哀そうという気持ちや情が入ってしまわないよう、目をつぶって、公平な存在である天秤が傾くか、釣り合うかを量ろうとしています。

最後に「死神」のカード

「死神」の世界観は、人間には誰しも、好むと好まざる関係なく「死」がやってきます。物理的な死というよりかは、これまでの価値観、やり方、関係性などが、自分の意志とは関係なく、役割を終え死に、手から離れていってしまうというものです。

右のウェイト版タロットでは、司祭が一生懸命、死神に死が訪れないよう懇願している姿が描かれています。

一方、左のホワイトキャッツタロットは、これまで財宝が沈んでいた海で、たくさんの財宝を引き上げてきたが、もう財宝は取りつくし、しかも嵐まで来ています。

この海域は、役割を終え、もうこれ以上ここにいても、得るものはありません。

お金が好きな現代人にとって、「望んでないのに失われていく」感覚財宝で表現し、よりリアルに描いてくれてる気がします。

他にもまだまだウェイト版タロットと世界観は同じですが、異なる描かれ方をしていて面白いカードたくさんあります。

猫の習性や本能も描かれている!

個人的には猫を飼っていないので、習性や本能に詳しくないのですが、これって猫の特徴を絵にしてるのではないかなと思うのがこの3枚です。
(猫に詳しい方で他にもあったら、教えて下さい!)

(作者のバラルディ氏が、子ども向けの百科事典も手掛けていたことを考えると、猫の習性とかも知っていたのかな?と、あくまで私の推測ですが・・・)

左から、ワンドのエース、ペンタクルのエース、カップのエースのカードです。

ワンドは、生命力やエネルギー、やる気や直感などを表すのですが、それが最も純粋な形で表れているカードが、ワンドエースです。その概念を猫がやる気満々に爪とぎしている姿で表現しています。

真ん中のペンタクルエースですが、ペンタクルは形あるもの、お金、財産、家、仕事など人生の基盤になる大事なものを表します。

その大事な物は、猫にとっては獲物です。猫は高いところから獲物を伺い、今だ!という時にとびかかって狩りをしています。ペンタクルエースは、まさにその大事な獲物を上から飛び掛かって、バッチリ手に入れる姿を描いています。

右のカップのエース。カップは、水で表現される「感情」や「愛情」を象徴しています。例えば「気持ちが揺れる」とか、許すことを「水に流す」と言います。感覚的に昔から、気持ちは水としてとらえていたんですね。

ホワイトキャッツタロットの「カップのエース」は、純粋な感情や愛情があふれ、それを人にも注いでいるという意味です。

絵の猫は、一生懸命白い鳩を捕まえようとしているように見えます。捕まえてどうしようとしているのでしょうか?

猫を飼っている方は、「猫がおみやげを持って帰ってくる」というと、あー!とピンとくる方いらっしゃるのではないでしょうか?

所説はあるそうなのですが、猫の狩猟本能で、小鳥や虫など小動物・昆虫を狩ると、飼い主に「どや!」と見せに持ってきたりするそうです。

あるいは、狩りができない飼い主に「狩りってこうやるんだよ」という意味で持ってくるなんて説も。

猫にとっては鳩を狩って、飼い主に持ってくるというのが、あふれる気持ちを注ぐという意味で描かれているのかなと推測しています。

正直に言います。女性受けするかなと期待(笑)

最後にホワイトキャッツタロットを使う3つ目の理由。

ホワイトキャッツタロットを鑑定で使い始めたのは、女性ウケ狙えるかもなんて、よこしまな気持ちがあったことも白状します。

ただ、ホワイトキャッツタロットと仲良くなるうちに、ホワイトキャッツタロットの描かれ方や意図、メッセージの魅力にどんどんハマっていきました。

タロット選びに迷っている方、鑑定しやすい実占向きのカードが欲しい方、ホワイトキャッツタロット本当にオススメですよ!

ホワイトキャッツタロット 日本語解説書付き(カードサイズ:120×66mm)

ホワイトキャッツタロット(カードサイズ:120×66mm)
(日本語解説書がついていませんが、その分お値段がお得です。)

ミニサイズ ホワイトキャッツタロット(カードサイズ:50×81mm)
(手の小さい方、持ち運びたい方、鑑定スペースを広くとれない方向き)

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